大前提として、彼の養育費は彼が解決すべき問題

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「彼が養育費を支払っている……」。このもやもやする気持ちの底には、下世話な言い方をしますが、「自分に振り分けられるお金が減ってしまうのでは」という危惧があるのだと思います。お金、もしくはその使い方に表れる彼の愛情、彼の優先度なのかもしれませんね。

ですが筆者は、新しいパートナーであるあなたは、基本的に彼の養育費問題にタッチする必要はないと思います。なぜならそれは、彼が責任を持って解決すべき彼の問題だからです。

彼に婚姻歴と子供があるなら、前の家族に対する責任もあなたに対する責任も、きちんと切り分けて両方果たす。どちらかへの責任を果たしたらどちらかにしわ寄せが来るようなバーターの関係にしない。彼に対してこうした要求をするのは、決して行き過ぎたことではないと思います。

養育費の支払いは「保証書」のようなもの?

(写真=Gongsin.b/Shutterstock.com)

若い女性たちの結婚を応援する実業家の川崎貴子さんは、その著書で「子持ちバツイチは事故車のようなもの」と述べています。(『愛は技術-何度失敗しても女は幸せになれる。』KKベストセラーズ、2015年)。筆者も同感ですが、付け加えるなら、養育費の支払いはその事故車に付けられた「ブレーキに故障はありません」という保証書のようなものだと思います。

快調なスピードで真っすぐ走行しているうちは、ブレーキの不具合など大して気になりません。ブレーキが重要になってくるのは、運転の難しい道に差し掛かったり路面が荒れてきたりしたとき。そんなとき、ブレーキの故障をそのままにしていた車はまた事故を起こします。でも、事故が起きてもメーカーや販売店、つまり彼から修理代は一切出ません。保証書がないということは、「何か起こっても責任は取りません」ということなんですよね。

人生、順調に走行できる時期が続くとは限りません。結婚するなら関係が良好なときだけ潤沢に与えてくれる人より、別々の道を歩むことになっても責任を果たす人の方がいい。筆者はそう思います。

文・菊池とおこ/DAILY ANDS

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