どんな人間にも公平なもの、それは「時間」です。そして時間は有限であり、お金で買うことができません。であれば、限られた時間を有効に使いたいものです。一度、考えてみましょう。その人に会う理由、本当にありますか?
人間の時間は限られている
厚生労働省の最新の発表では、日本人の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳となっています。仮に人が90歳まで生きるとした場合、1日24時間のうち毎日8時間を睡眠に充てるとすれば、生涯の総時間は「90年×365日×16時間」で52万5,600時間となります。
多いように思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。学業や仕事に充てる時間を差し引くと自由な時間はかなり減り、高齢になれば病気や認知力の低下などで、元気に何でもできるような時間は少なくなっていきます。
であれば見直したいのが、日々の時間の使い方です。「人との約束」もその一つで、既に約束をしてしまった以上は反古にするのは良くないですが、ただただ惰性的に会っているのであれば、次からはその時間を貴重なことに費やすという選択肢を検討してみる価値はあります。
例えば、人と会って居酒屋にいけば、前後の移動や食事の時間を合わせて4~5時間、2次会もいけば6~7時間くらい掛かることもざらです。
本当に大切なことは何?
もちろん本当に大切な人との時間であれば良いですが、人から誘われたときはこう自分に対して質問してみましょう。「誘われて断りにくいだけではないの?」と。もし答えがYESであれば、思い切って断る勇気を出してみてはいかがでしょうか。それが時間を有効に使うための第一歩です。
日本では『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)という本が大ヒットしましたが、この本にも通じるところがあります。誘いを断ることで嫌われてしまうのではないか、と不安に思うこともあるでしょう。ただ本当に大事にしなければいけないのは、他人の欲求を果たすことではなく、自分の時間を大切にすることではないのでしょうか。
これを機会に、一度立ち止まって考えてみてはいかがですか?
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