富裕層はどんな人達なのか

富裕層の分類については分かったとして、実際の富裕層はどのような人達なのだろうか。今は、国税庁が長者番付を公表していないため、公的な資料からは富裕層がどのような人たちなのかはわからない。しかし、誰もが知るような企業の創業者などは多額の資産を持っているだろう。

アメリカの経済誌である『フォーブス』(日本版はプレジデント社)は毎年長者番付を発表しているので、そこに現れる人は間違いなく富裕層である。ちなみに同紙の2016年日本長者番付によると、1位がユニクロで有名なファーストリテイリングの柳井正氏で総資産が1兆8419億円、2位がソフトバンクの孫正義氏で1兆6837億円、3位がサントリーホールディングスの佐治信忠氏で1兆3221億円、4位が計測メーカーのキーエンスの創業者である滝崎武光氏で9379億円、5位が楽天の三木谷浩史氏で6441億円となっている。予想通り有名企業の創業者で、いずれも桁違いのお金持ちである。

『週刊現代』(講談社)が「発表!ニッポンの『ウラ大金持ち』100人」と題する記事では、次のようなランキングを発表している(敬称略)。

1位 滝崎武光(キーエンス、総資産3062億円、年収9.8億円)
2位 前澤友作(スタートトゥデイ、総資産2493億円、年収17.7億円)
3位 三木正浩(ABCマート、総資産2332億円、年収31.7億円)
4位 元谷外志雄(アパグループ、総資産2200億円、年収33億円)
5位 馬場功淳(コロプラ、総資産1751億円、年収11.5億円)
6位 笠原健治(ミクシィ、総資産1543億円、年収33.2億円)
7位 島村恒俊(しまむら、総資産812億円、年収10.9億円)
8位 田中良和(グリー、総資産737億円、年収13.1億円)
9位 藤田晋(サイバーエージェント、総資産730億円、年収7.5億円)
10位 澤田秀雄(エイチ・アイ・エス、総資産724億円、年収6.8億円)

こちらは、「裏の大金持ち」と題しているが、そう言えるのはキーエンスの創業者くらいで、それ以外は有名な企業の役員ばかりだ。やはり、起業して成功しなければ超富裕層にはなれないということなのかもしれない。

お金持ちはうらやましい限りだが、お金持ちになると税や社会保険料の負担が大きくなる。また富裕層に対する課税の強化が進められており、2015年度税制改正では、一定の基準に対し、その保有する財産及び債務に係る調書の提出を求められる 。提出をしないと罰則の適用もあるので、お金持ちはお金持ちで大変なのだ。

文・ZUU online編集部/ZUU online

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