自分ではない「他の誰か」になる必要はない

A子さんは自分に課していた「男性のように強く、完璧であらねば」という枠から出て、部下に協力を依頼できるようになり、チーム全体の雰囲気が明るくなっていきました。A子さんは「自分らしいリーダースタイル」に自信を持つことができました。

A子さんはセッションで、こう言いました。「他の男性の真似をするのではなく、自分らしい方法でよかったんですね!」と。弾けた笑顔で、自信を取り戻した瞬間です。それからのA子さんは、次のステージに向かって、チームでどんどん挑戦をしていくようになりました。

この事例から言えることは、「自信をつける」ためには、「自分のトラックを走れ」ということです。

うまくいっている人と比較して落ち込むことは誰でもあります。その人と同じやり方をしても、同じ結果が出るとは限りません。むしろ、いつまでもテープを切れない果てしないレースを走っているようなものです。もし、そんなレースに参加している自分に気づいたら、コースを外れて自分のトラックに戻りませんか。

自分のトラックの中で、自分に「これでいいんだ」「私はOK!」と言えるとき、自分の中心に軸が通る感覚があります。それは自分への信頼、ゆるぎない自信につながっていきます。

自分に「自信がない」と感じる時は、他の誰かの価値観に合わせていないか、自分ではない他の誰かになろうとしていないか、考えてみてください。

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部下に見下されている?「自分のマネジメントに自信がない」女性管理職が見直すべきこと
(画像=『Woman type』より引用)

【この記事を書いたメンター】

梶本由美さん
「育キャリカレッジ」の公式メンター、ウィメンズキャリアメンター養成講座認定講師。米Gallup社認定ストレングスコーチ、ICF国際コーチ連盟アソシエイトコーチ、福岡市男女共同参画推進サポーター。会社員時代に部門異動や、育児と介護のダブルケアラーを経験し、自分の働き方を変えてきた。現在はパーソナルファウンデーション(自己基盤)とストレングス(強み)を大切に扱うコーチングを軸に、セカンドキャリアを歩んでいる。本人の強みトップ5は、最上志向、着想、親密性、共
感性、ポジティブ。家族は自営業の夫と小学6年生の娘


提供・働く女のワーク&ライフマガジン『Woman type』(長く仕事を続けたい女性に役立つ、キャリア・働き方・生き方の知恵を発信中)

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