意外と知らない?遮光カーテンの使い方

――寝る前にスマートフォンをつい見てしまう人は多いですが、睡眠改善という観点からは避けたほうがいいでしょうか?

友野:スマートフォンやパソコン、テレビなどから出る“ブルーライト”を浴びると、睡眠ホルモンである“メラトニン”の分泌を抑制され、なかなか寝付けなくなってしまいます。とくにスマートフォンは、ブルーライトの放出量がほかのデバイスよりも圧倒的に多い上、顔と画面との距離も近いので影響が大きい。できれば就寝時間の30分~1時間前までに使用をやめるのが望ましいですね。

――ほかにも睡眠改善のために注意すべきポイントはありますか?

友野:遮光カーテンの使い方ですね。遮光カーテンは、太陽の光を完全にシャットしてしまうので、睡眠において重要な“光のメリハリ”をつきにくくします。遮光カーテンを使用している場合は、カーテンとカーテンの間を10センチメートル程度開けて寝るようにしてください。そうすることで、日が昇るにしたがって寝室に光が入る環境を作ることができます。

逆に、夜勤明けなどで明るいうちに寝る場合は、遮光カーテンをしっかり閉めて室内を真っ暗にしてください。こうすることで夜と同じ環境で就寝することができます。

――最後に、睡眠を見直したい人に向けてメッセージをお願いします。

友野:睡眠の質は健康の質、日中のパフォーマンスの質であり、まさに“人生の質”です。自分のライフスタイルと照らし合わせながら、できそうなことから取り入れてみてください。続けることが一番大事なので、無理せず気負い過ぎず、ある意味“不真面目に”取り組み続けてもらえたらと思います。

やれることから始めよう

「睡眠改善のためなら、どんな手段でも実行するぞ!」と気負い過ぎては逆効果。ここで紹介したテクニックから、まずは気軽に採用できそうなものを選び、ゆるく続けていくことが快眠への近道になりそうです。

【友野なお プロフィール】
睡眠コンサルタント、株式会社SEA Trinity代表取締役。自身が睡眠を改善したことにより、15キログラムのダイエットと重度のパニック障害の克服、体質改善に成功した経験を持つ。行動療法からの睡眠改善、快眠を促す寝室空間作りを得意とし、全国での講演活動、企業の商品開発やコンサルテーション、執筆活動などを行う。

提供・UpU

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