取得者への周囲の対応は

会社に申請して実際に育休を取得した男性の中には、残念ながら周囲の人たちからパタニティ・ハラスメントを受けた人もいます。パタニティ・ハラスメント、通称パタハラとは、育休取得を希望する男性に対する嫌がらせ行為のことです。

どんなパタハラがある?

具体的には「部署の異動や転勤を命じられる」「昇給・昇進できない」「重要な仕事から外される」などが挙げられます。

日本労働組合総連合会による調査でも育休取得者の20.8%が何らかのパタニティ・ハラスメントを受けたと回答しています。最も多い回答は「復帰したら嫌味を言われた」で15.3%。育休取得を機に人事評価を低くされた人もいました。

パタニティ・ハラスメントの被害は、実際に育休を取得した人だけではありません。取得しようとしてもできなかった人の中には、周囲からパタハラに該当する行為を受けたために断念したという男性が12.6%も存在します。

もし周囲に育休を取得する男性がいたら?

上司や同僚など「周囲の人が育休をポジティブに捉えているかどうか」が実際の休業取得に大きくかかわってくるといえそうです。あなたの周りで育休を取得しようかと考えている男性がいたら、どのように感じるでしょうか。

「迷惑だな」「仕事に影響しないだろうか」などネガティブな考えがわきあがってくる人はいませんか?男性育休がどれほど重要なものかは、当事者になってみないとなかなか共感できないかもしれません。いずれは自分も取得することを考えて、みんなで環境を整えておきたいですね。

男性育休の浸透は意識改革がカギ

男性育休取得率の低迷やパタハラなど問題は山積みといっても過言ではありません。日本で「男性が積極的に育休を取得する」「取得するのが当然」といった意識になるにはまだ時間がかかるようです。実際に取得できる世の中を実現するためには、まず一人ひとりの固定観念を変えていく必要があるといえるでしょう。

提供・UpU

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