「ねんきん定期便」のチェックポイント
年金額を知るいちばんわかりやすい手段が、日本年金機構から自分の誕生月に送られてくる「ねんきん定期便」です。
ねんきん定期便は国民年金・厚生年金の加入者に送られてきます。
35歳、45歳、59歳は年金の加入記録を記した書類が封書で届きますが、それ以外の年はハガキです。
ねんきん定期便の内容は、50歳を境に変わります。
50歳未満は支払った保険料を基に、65歳になったときの年金額が記載されています。
いっぽう、50歳以上は現時点のまま60歳まで年金に加入を続け、保険料を払ったと仮定した年金額になります。
こうした違いがあるので、注意してください。
あなたは毎年、ねんきん定期便を確認しているでしょうか。
厚生労働省の「公的年金加入状況等調査の概要」(平成22年)によれば、20代前半では30%程度しか確認していません。
彼らにとって老後ははるか先の話。
実感がわかないのも無理はないといえます。
これに対して、50代、60代の確認率は約8割と格段にアップします。
やはり、身近な問題としてとらえている証拠でしょう。
ただ、確認するだけではなく、それをいかに増やすかに結びつけたいものです。
長尾義弘(ながお・よしひろ)
ファイナンシャルプランナー、AFP、日本年金学会会員。
お金のしくみ、保険のカラクリについての得する情報を発信している。1997年に「NEO企画」を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生みだす。著書には『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『かんたん!書き込み式 保険払いすぎ見直しBOOK』(小社刊)、『コワ~い保険の話』(宝島社)、『保険ぎらいは本当は正しい』(SBクリエイティブ)が、監修には別冊宝島の年度版シリーズ『生命保険 実名ランキング』(宝島社)などがある。
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