国の特別名勝・特別史跡に指定されている「浜離宮恩賜庭園」では、現在菜の花が見ごろを迎えている。また、ソメイヨシノやヤエザクラも咲き始め、これからの季節、花と緑でいっぱいの浜離宮を楽しめる。

そんな庭園の美しい春を多くの中央区民に楽しんでもらうべく、4月1日(火)~5月6日(火)の期間、区内在住の人は無料で入園できる「浜離宮花と緑の集い」を開催する。

見どころ満載の「浜離宮恩賜庭園」

「浜離宮恩賜庭園」は、海水を導き潮の満ち干によって池の趣を変える「潮入の池」をもつ江戸時代の代表的な大名庭園。潮入の池は、海辺の庭園で通常用いられていた様式で、旧芝離宮恩賜庭園や清澄庭園などにもあったが、現在、実際に海水が出入りしているのはここだけだそう。

このほか、潮入の池の岸と中島を結ぶ「お伝い橋」と「中島の御茶屋」、池と樹林を3mほどの土手で囲った、鷹狩りの場である「鴨場」、六代将軍家宣が庭園を大改修したときに、偉業をたたえて植えられたとされるクロマツ「三百年の松」、春はサクラや菜の花、夏はキバナコスモス、秋は紅葉、冬は梅などが楽しめる「お花畑」なども見どころだ。

「浜離宮花と緑の集い」概要

「浜離宮花と緑の集い」の期間中、中央区在住者は、無料で入園可能。ただし、水上バスで来園した場合は有料となる。

無料で入園するには、庭園窓口に「令和7年度入園整理券」を提出しよう。入園整理券は、同イベントのチラシに掲載されているほか、区役所、各特別出張所、浜離宮恩賜庭園でも配布している。

入園整理券に、氏名・住所など必要事項を事前に記入しておこう。必要事項の記入がないものや、前年度以前の整理券などでは、無料での入園はできない。

入園整理券は1人1枚必要だが、障害のある人(付き添い者含む)、小学生以下および都内在住在学の中学生は入園整理券がなくても無料で入園可能。中学生は学生証を持参しよう。

一度有料で入園した場合、払い戻しはできないとのことだ。なお、高齢者クラブや障害者団体の人が期間内に観光バスなどを利用し、同庭園でレクリエーションなどを行う場合、バス代金または交通実費を助成する制度がある。詳しくは、中央区総務部総務課総務係へ問い合わせてほしいとのこと。