涼子さんはこの時ばかりは義母の天然さに過去一イライラしたと漏らしていました。電車で来るならなんでわざわざ来たのだろう、と。

「旅行で疲れ果てていた私たちに、義母は『どうだった? 楽しかった?』と質問攻めで、終いには『夕飯、何か食べて帰ろう!』と言うんです。きっと息子が眠い時間だというのはすっかり忘れているんだなと思いました。

 義母も一緒なので電車で帰るのは申し訳ないと思い、電車で帰る予定だったのをタクシーに変更し、みんなで我が家に帰宅しました。

 義母がお腹が空いたというので、家についてすぐにあるもので夕飯を作ることに……。

 正直この時点でヘトヘトでした。義母のおしゃべりにしばらく付き合うことになり、息子が寝た後、夫が義母を実家へと送ることになりました」

 家に帰ったらすぐに息子を寝かして荷ほどきしてから寝ようと思っていたので、義母が電車で来たことでイライラはピークだった、と涼子さん。義母を家まで送った際に夫から義母には言ってくれたようですが、きっと親切心で来てくれたと思うとイライラはするけど憎めないと涼子さんは複雑な心境だったと声を漏らしていました。

“悪い人じゃない、だけどなんだかイライラさせてくる”そんな人って居るんですよね。天然故の行動だと分かっていても、飲み込み続けるのは難しいですね。

<文/鈴木風香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291