芽美さんもほぼ同じ時期に大学時代から交際していた相手とゴールイン。出産も同時期だったので子供や育児の話をしたり、仲良しにはほど遠かったものの険悪というほどでもなかったそうです。

「いろいろと思うところはありましたが、大人ですし、事を荒立てても仕方ないですから。

 けど、両親の対応は相変わらずで、子供にオモチャや洋服などを買い与えるのは姪っ子ばかり。いくら娘が話しかけてもあまり相手にしてもらえず、だんだん『おじいちゃんとおばあちゃんのところには行きたくない』と言い出すようになりました。

 お年玉だって向こうは3万円もらっていたようですが、娘は3000円。こういうことは言いたくないですが、あまりに差をつけすぎですし、私のせいで娘まで差別されるのは申し訳ない気持ちでいっぱいでした。夫は私と両親の関係も知っていたので、家族で話し合ったうえで実家とは少し距離を置くようにしたんです」

姉の子供ばかり可愛がる

◆ワガママ娘に育った姪っ子は私立高校の内部進学に失敗

 ところが、子供が高校に進学したあたりから、実家から「孫に会いたい」としきりに連絡が来るようになります。

「姪っ子は両親や姉夫婦から甘やかされた結果なのか、手のつけられないワガママ娘に育ってしまったんです。

 中学生になると夜遊びを繰り返し、補導されたことも何度かあったとか。小学校からエスカレーター式の私立に通っていましたが、姉と違って成績は良くなかったらしく、素行不良もあって内部進学ができなかったんです。なんとか入った高校も定員割れの底辺校ですぐに学校を辞めてしまったと聞きました。

 その点、ウチの子は中学では生徒会役員を務め、高校も県内では上位の進学校です。それで両親も手のひらを返したように、すり寄ってきたんでしょうね(笑)」

◆手のひらを返す両親…

 両親はこれまでの態度を詫びることもなかったため、「許すとか関係を改善させる以前の問題」と芽美さん。たしかに、これまで受けた仕打ちを考えれば、虫が良すぎるというものです。