それはとびきりクリーミーな泡。かなりの持続力で付着する。新人俳優に施すには、ちょっと粘り気があり過ぎるかもしれない。混ぜるな危険……。渉のピュアなキャラクター性と野村康太自身の純度に加わる、このあざと可愛い要素。あまりに刺激的なさわやかさである。あざといのに混じり気がない。野村康太のあざと可愛いには、なぜか嘘が感じられない。自然体そのものとしての魅力がある。

◆沢村一樹のかつてのニックネーム

 ちょっと悪ふざけ程度に、野村康太のニックネームを考えてみた。あざと可愛い“ピュア男爵”。なんで男爵なんだ。さわやかイケメンくらいじゃダメなの?と思われるかもしれない。

 どうしても男爵でなければならない理由がある。野村康太の父親は誰か。沢村一樹である。かつて沢村一樹はどんなニックネームで呼ばれていたか。人呼んで“エロ男爵”だ。

 一昔前、バラエティ番組に出演していた沢村は、なぜだかセクシートークを連発していた。セクシーだけれど、お茶目で人懐こい。そんな愛称としてのエロ男爵だった。今ではあまりこの愛称で呼ばれることが少ない。ならば、息子である野村康太が、この際、男爵を襲名したらいいじゃないか(!)。

◆新旧男爵父子の会話を想像

 伊藤沙莉主演の朝ドラ『虎に翼』(NHK総合、2024年)で、沢村一樹は、殿様判事と呼ばれる久藤頼安を演じた。自分ではライアンと呼んでくれと言って、自らも誰彼かまわず、ニックネームをつけたがる人。主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)には「サディ」と命名していた。

 ライアンよろしく、実際、沢村一樹もエロ男爵という愛称に愛着をもっているように見える。となると沢村は現実でもニックネームつけたがり名人ではないかと想像する。

 野村康太は出演作品を確認するとき、沢村と一緒に見るそうだが、きっと息子が演じる役名を勝手に愛称呼びしていたりしてね。ピュアとエロの新旧男爵父子の会話が気になるなぁ。