「未来は自分でつくるものさ」
天才科学者・ドクの名台詞で知られるのが、SFコメディ映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』(1990年)です。デロリアン型タイムマシンに乗った主人公たちの珍騒動を描いた三部作の完結編として、多くの人に親しまれています。
2月21日(金)の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)は、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』をオンエアします。マーティ/宮野真守、ドク/山寺宏一の新吹替コンビの声も3週連続となり、かなり聞き慣れてきたのではないでしょうか。
そんな『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』の見どころと、主演俳優マイケル・J・フォックスのその後について触れたいと思います。
人間は遺伝子に左右される動物?
先週放送の『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(1989年)で、1955年に取り残されてしまったマーティ(マイケル・J・フォックス)。タイムマシンを発明したドク(クリストファー・ロイド)が1885年に飛ばされたと知り、1955年のドクに協力してもらうことで19世紀まで迎えにいきます。
マーティが到着した先は、まさに西部開拓時代。マーティが生まれ育った町・ヒルバレーが、これから造られていくところです。
マーティの先祖であるシェイマス・マクフライ(マイケル・J・フォックスの2役)とその妻・マギー(リー・トンプソン)はお人好し夫婦で、倒れていたマーティの世話を焼きます。マーティの宿敵であるビフ(トーマス・F・ウィルソン)の先祖ビュフォード・タネンは荒くれ者で、すぐに銃をぶっ放そうとします。人間は遺伝子に左右される動物であることを強く感じさせます。
鍛冶屋として働いていたドクにうまく再会できたマーティですが、そのドクは暴走する馬車に乗っていた貴婦人・クララ(メアリー・スティーンバージェン)を救ったことから、クララと恋に陥るのでした。愛犬アインシュタインの待つ現代(1985年)へ戻るべきか、クララとの愛に進むべきか。ドクは究極の選択を迫られます。