3位は、18日に最終回を迎える『まどか26歳、研修医やってます!』。原作は水谷緑氏によるコミックエッセイで、芳根京子演じるイマドキ研修医が医師や女子として人生と向き合う2年間が描かれる。
後半でTVer総合ランキングの上位に浮上することが増えた同作だが、その魅力をドラマライターの北村有氏に聞いた。
「新人研修医として奮闘するまどか(芳根)の成長を描いたドラマ、毎週楽しく見ています。でも正直言って序盤では、まどかの発言に違和感を覚える場面もあったんです。たとえば、消化器内科医の手塚冴子(木村多江)に『意外と女子力高い』といった発言をするなど、令和の医療現場をリアルに描こうとしている一方、主人公のリテラシーが追いついていないように見えることもありました。しかし、研修を重ねるうちにまどか自身も精神的に成長し、言葉選びも慎重になっていったのかな、と。もしこれが意図されたキャラクター造形であるならば、脚本の手腕が光る部分だと感じます」
『月曜から夜ふかし』『水曜日のダウンタウン』ほかバラエティも健闘
また、医療ドラマでありながら、ネット上では「働く女性の生き方について考えさせられる」といった意見も散見される。前出の北村氏が話す。
「本作では研修医たちの現状、とくに女性医師が『年齢』『キャリア形成』『ライフステージの変化』といった要素と向き合いながら、どのように自分の働く環境を整えていくのかがリアルに描かれています。これは、職種を問わず同じような悩みを抱える女性視聴者にとって共感できるポイントが多いでしょう。
一方で、まどかの指導医だった菅野尊(鈴木伸之)との恋愛の行方も気になるところですね。まどかの元カレ・砂田直人(渡邊圭祐)の存在がすっかりなかったことになっていて、あまりにも不憫で少し笑っちゃいます。研修医としての成長と恋愛模様が交錯する本作は、医療ドラマでありながら等身大の悩みを描いた魅力的な作品だと感じます」