「彼は『別に、本物を舐めろとは言ってないんだし(笑)』と笑っていました。この人といたら、これからもソーセージを見るたびに嫌な気持ちになるし、ほかの食べ物にもあれこれ言われるんだろうなと思ったら、一緒にいるのは無理だと思いました」

 彼のひどい態度に堪忍袋の緒が切れた京子さんは「ねえ、嫌だって言ってるじゃん! もう耐えられない。別れるから! バイバイ!」と言い捨て、ひとりで退店。彼が追ってくることはありませんでした。

「負け惜しみか、その後に『お前みたいなババア、こっちからお断りだわ。ああいう冗談くらい受け流せないから結婚できねーんだよw』というLINEが送られてきました」

 最後までデリカシーのない男……。京子さんは別れた今も、ソーセージを見ると嫌な気持ちが蘇ってしまうのだとか。

「次は、人間としての私を尊重してくれる人と出会いたい。早くソーセージを見ても彼のことを思い出さなくなりたいです」

<取材・文/古川諭香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291