
「それでも我慢して席について会話をして、相手について質問して会話を広げるようにするんですよ。
その人は映画が趣味と書いていたので『映画は最近何見たの?』と尋ねたら、『君たちはどう生きるか』と言われました。2023年の作品ですよ。映画は好きなんだろうけれど、そんなに観ているわけではないのかなと思いました。
趣味が映画で、映画館に行くのは年1回程度。別にいいといえばいいんですけど、それで会話が終了するんですよね」
彼女の話しぶりから、「カフェ巡りや映画が趣味と書いている男性はつまらない」と認識している様子がうかがえました。
そんな麻衣さんのプロフィールを見せてもらうと、ディズニーランドで撮影した写真で登録してあり、趣味は旅行と食べ歩き、ピラティスでした。男性から見たら会話のきっかけになりにくい要素ばかりなのに、男性の趣味にばかり注文が多いのです。
◆趣味欄は単なる会話のフック。細かくこだわる必要なし
麻衣さんに、彼女自身のプロフィールも会話のきっかけになりにくく、相手の立場に立って作られていないと説明すると、受け入れてくれました。

「じゃあ、好きな食べ物はなんですか?」
「何でも好きですよ」
「『何でも好き』っていう人が一番困るよ。男性とデートで食事に行くときに、行ってもいいお店ってどんなお店?」
「えっと……」
男性への文句はすらすら出てくるけれど、麻衣さんは言葉に詰まります。そもそも、自分からお店を提案したことがないそうです。
話を聞くと、タイ料理、パンケーキ、焼肉、韓国料理などが好きとのことなので、プロフィールに情報を追加しました。