キャッシュフローリッチになりたい人

次に年収は5,000万円あるが、資産は全くないというケースを考えてみよう。このケースの場合、まず身につけたい金融スキルは、家計の出費を見直し、いち早くストックを貯める技術だ。資産運用はある程度まとまった金額でないと効果を発揮できない場合も多い。このケースでは「年間1,000万円は貯金する」などと目標を決めて、天引きなどで強制的に別口座にストックを貯めていく仕組みが効果的だろう。

それと同時に高めていきたいのが所得税の圧縮の知見だ。5,000万円の年収となるとかなりの税金がかかる。iDeCoやふるさと納税のフル活用はもちろん、上記で貯まり始めたストックを頭金に、減価償却を取れる資産の購入や、所得税を圧縮できる仕組みを検討したいところだ。

あなたはどっちになりたい?

ストックリッチとキャッシュフローリッチ。あなたはどちらになりたいだろうか。どちらが上でどちらが下というものではないが、それぞれの性格や、保有する金融スキルによって意見が別れるところだろう。

上記の規模ほどでないにしても、誰にとってもストックとフローの概念は重要だ。どちらになりたいか考えることによって、現状の生活にも通じるヒントを思いつくかもしれない。

文・中村伸一(マネーデザイン代表取締役社長)/ZUU online

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