映画ライターのヒナタカ氏は、この結果を以下のように分析する。
「ドラマ版に続く主演・目黒の人気と、佐野との“バディもの”の魅力もあって、普段はあまり映画館に行かない女性層をたくさん動員したからこその結果ですね。目黒の単独初主演映画『わたしの幸せな結婚』は公開3日間で動員6億5,400万円と今回と同等のスタートを切り、累計28億円となりました。今回の『トリリオンゲーム』では30億円に迫る、いや超えるかにも期待が高まります」
なお、ランキングの10位には、同じく連ドラから映画化を果たした公開7週目の『グランメゾン・パリ』(24年12月30日公開)もランクインしているだけに、同氏は「テレビドラマの劇場版は訴求力があると思い知らされました」とのこと。
「実はドラマ版『トリリオンゲーム』の全話平均視聴率は5.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と決して高いとはいえない結果でしたが、その数字だけでは測れない、多くの人に『映画も見たい』と思わせる力があったということでしょう。作品評価もかなり好評で、ドラマを見ていなくてもわかる内容にもなっているので、さらに広い層の動員も期待できます」(同)
『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』ストーリーに賛否も……“日本人に受ける要素”とは?
そんな『劇場版 トリリオンゲーム』と同日公開で、全国371スクリーンで上映を開始した米映画『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』(アンソニー・マッキー主演)は、初登場2位にランクイン。初日から3日間の成績は動員27万6,000人、興収4億6,300万円だった。
同作はマーベル・コミックのスーパーヒーロー「キャプテン・アメリカ」を主役としたシリーズの第4弾。アメリカ大統領が開く国際会議の場で起きたテロ事件をきっかけに各国の対立が深刻化する中、世界大戦の危機に新たなキャプテン・アメリカが立ち向かう物語だ。