
▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
iDeCoプラスとは
iDeCoプラスは「中小事業主掛金納付制度」の通称です。企業型確定拠出年金、確定給付企業年金、厚生年金基金の企業年金を実施していない従業員300人以下の中小企業の事業主が、従業員の老後の所得確保を支援できるよう、iDeCoに加入している公的年金の厚生年金被保険者である従業員が事業主掛金を拠出ことに同意した場合に、その従業員のiDeCoの掛金に上乗せして、事業主が掛金を拠出するものです。
また、事業主掛金を拠出する場合に労使合意が必要で、その掛金額を変更する場合にも同意が必要です。掛金の拠出は定額で、事業主掛金と従業員の掛金の合計額は月額5000円以上2万3000円以下の範囲で1000円単位の設定が可能で、一定の資格ごと(例:一定の職種や一定の勤続年数)に掛金を設定することも可能です。
また、事業主のみが掛金を拠出することはできませんので、iDeCo加入者は最低1000円以上の掛金を1000円単位で拠出する必要がありますが、加入者掛金が事業主掛金を下回っていても構いません。ただし、iDeCoに加入していない従業員に掛金を拠出したり、iDeCoに加入したくない従業員に加入を強制したりすることはできません。
加入者掛金は天引きとなり、それを事業主が事業主掛金と取りまとめて納付します。
事業主は従業員の老後の所得確保を支援できることに加えて、事業主掛金は全額が損金に算入されるという税制上のメリットもあります(従業員は全額所得控除[小規模企業共済等掛金控除]となります)。