相場は1食当たり400~600円

サービスを手がけるのは大手外食産業や生活協同組合、地域弁当店などさまざま。事業者ごとに違いますが、平均的な宅配回数は週に1回~5回で昼食のみや夕食のみ、または昼食・夕食セットから選べます。

宅配回数や価格などは事業者によって少しずつ異なるものの、相場はおおむね1食当たり400~600円程度となっています。基本的には常温や冷蔵で届けられ、使い捨て容器のままレンジで温めればオーケーです。

“食の支援”という目的もあるため栄養バランスやカロリー、塩分にも配慮されているのもうれしいポイントです。魚や肉、野菜などを使い平均4~5種類の総菜をそろえた日替わり献立が中心なので、栄養バランスがよいうえ、食事の楽しみも味わえます。

利用者にとってうれしいサービスも次々登場

人気が高まっていることにより、サービスの幅も広がっています。

お弁当をベッドサイドまで運び、電子レンジで温めてくれるところも。中には、電球交換や手紙の投函などを引き受けてくれる事業者もいます。
さらに市や区などの自治体が民間事業者に委託して取り組むケースも増えています。利用者にとっては行政機関が関わっていると安心ですし、より安価になることも期待できそうですね。

自治体サービスを利用するには「65歳以上」や「高齢者のみ世帯」といった条件が付くものの、基本的に介護保険利用者でなくても問題なし。非課税世帯の場合、お弁当代の補助金を給付してくれる自治体もあります。

高齢者の各種見守りサービスには、他にもコンビニエンスストアやネットスーパー、新聞販売店などさまざまな業種が手を挙げています。その中でも、必ず毎週数回の安否確認ができるお弁当宅配は、安心なうえ高齢の親も楽しめる心強い味方といえるでしょう。

文・渡辺友絵(ライター・編集者)

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