集まりといっても実際にはただのおしゃべりの場。集落に住む女性は一番若い人でも60代で、秀美さんが最年少でした。義母に命じられて、お茶の準備やお菓子の買い出しも、秀美さんがやったそうです。
◆地域の婦人会では、姑以外からもパシリ扱い
「しかも、その場にいたみなさんから『ついでに○○も買ってきて』と言われてパシリ扱いです。お母さんも『何か頼みたいことがあったら言ってね~』とか言い出すし、まるで姑が何人にも増えたような気分でした」
そもそも現地に住んでいるわけではないため、婦人会のメンバーではありません。にもかかわらず、帰省のたびに強制的に参加させられて、毎回あれこれと雑用を複数の人から頼まれるとか。
さすがにこれはちょっと違うと思って夫に相談するも「そのくらい別にいいじゃん」と完全に他人事。妻である自分がこれほど嫌な思いをしているのに気にかける様子のない夫に対し、夫婦関係をこのまま続けてもいいかと考え始めたといいます。
「それに婦人会の中で私に唯一親切にしてくれた方から『お義兄さんが離婚したのは、あの人(義母)の嫁いびりが原因。あなたも距離を置いて付き合ったほうがいいわよ』と忠告されたんです。
離婚したのは私が婚約する前ですし、お義兄さんとも数えるほどしか会っていませんでしたが、お嫁さんは今の私のような状況だったんだと思います」
◆守ってくれない夫に失望。離婚も視野に
この女性の話によると、集落に嫁いできた別の女性も集団いびりに遭い、結婚から2年も経たずに出て行ったとか。
「最初は義実家だけなのかと思ったけど、集落全体が嫁いできた女性に厳しいみたいです。私は帰省のときに顔を出す程度ですが、それでも地域カーストで最下層だと感じました」
このまま我慢しても自分が辛いだけだと思った秀美さんは、意を決して夫に自分の気持ちを伝えます。それでも煮え切らない態度だったため、「それなら私にも考えがある」とキッパリ。お盆には帰省を取りやめ、年末年始も自宅で過ごす予定です。