◆長電話につき合わされてウンザリ

「新築マンションで鍵を変えるとすごく値段がかかってしまうのですが、姑は一向に鍵を返してくれる様子もないので鍵を紛失したことにしてドアノブごと変えました。姑はブツブ言っていましたが、私も息子の習い事が増えたのでパートをやめると伝えるとすんなりと引き下がってくれました。

 でも、それから暇なのかことあるごとに家に電話してくるようになったんです。話す内容は趣味で習っている社交ダンスの人の愚痴だったり、しょうもない話ばかり。話し相手がいなくて寂しい気持ちは分かるんですが、私もお姑さんと電話するためにパートをやめたわけじゃないし……。電話に出ちゃうと1時間ぐらい切らせてもらえないので、家電の着信音を姑だけ変えて最近は居留守を使うようにしていますね……」

 今なら「姑から離れていった義兄とお嫁さんの気持ちが分かります」と語る中原さん。今日も中原さんは姑からの電話の着信音におびえているようです。

―シリーズ「嫁姑バトル」―

<文/結城>

【結城】

男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:@yuki55writer