◆夫婦の意見も一致し、勢いで海外生活準備をスタート
ねこ田さんは帰国子女ですが、旦那さんは海外留学経験がなく、語学力も特にあるわけではないといいます。旦那さんからすると、移住のハードルは高そうです。夫婦やお子さんとの話し合いはどのように進んでいったのでしょうか。
「夫に相談したときは、意外とすんなり『じゃあ行くか』って同意してくれたんです。大きな理由としては、『子どもが親を頼ってついて来てくれるのは今だけだから大切にしたい』という理由が、夫婦で一致したからです。そこから半年ほど準備期間を経て、現在夫はデジタルノマドビザ(フリーランサーやリモートワーカーに向けた長期滞在ビザ)を取得し、日本の仕事をリモートで行いながら生活し、私は専業主婦として子どものサポートにあたっています。デジタルノマドビザは2年の期限付きのものなので、2年後には一度帰国する予定です。
子どもの同意については、年齢もあってそこまで真剣に説得はしていないんです。上の子はなんとなく理解していたので、私も『海外に住みたいなー』って小出しに伝えて、最終的な視察は私と上の子の2人で行き『新しい学校を見にいくよ』と言って理解させました。下の子は当時4歳だったので、最後まであんまり理解はできてませんでしたね。
本当は子どもの気持ちに耳を傾けたりしたほうがいいのかもしれませんが、私自身が親の都合でアメリカに渡り、順応できた経験があったので『子どもは強い!』を信じて、突き進みました」
◆マレーシアのペナン島に移住を決めた理由
ねこ田さん一家が住んでいるのは、観光地としても人気を集めるペナン島です。マレーシアへの教育移住は流行っているといいますが、多くは首都クアラルンプール。事情がないなら、クアラルンプールにするのが妥当なように感じますが、なぜペナン島を選んだのか聞きました。