湧水を利用した池が見どころの「湧水庭園 四明荘」や、かつて炭鉱として栄え今は廃墟が並ぶ無人島「端島」、”世界新三大夜景”を鑑賞できる「稲佐山展望台」など、シニア世代におすすめしたい、長崎の観光スポットをご紹介します。
1.湧水庭園 四明荘
島原市にある、明治後期に建築された住宅庭園。こんこんと湧き出る湧水を利用した池には鯉が泳ぎ、池にせり出すように造られた縁側から鑑賞できます。
庭園には案内人が常駐しており、四明荘について詳しく解説してもらえるほか、島原湧水で淹れたお茶でもてなしてくれます。のんびりお茶をいただきながら、庭園鑑賞を楽しんでください。
2.端島
かつて炭鉱として栄えた、長崎港から船で約40分の洋上に浮かぶ人工島。離れて見るとまるで軍艦のような形状をしていることから“軍艦島”の通称でも知られます。最盛期には東京の人口密度を越えるほど多くの人が暮らしましたが、1974年(昭和49年)の閉山に伴い、現在は無人島となっています。
4社のツアー会社が島へ上陸できるツアーを催行しており、いずれのツアーもガイドの案内の下に島内を見学可能です。ただし残された建物が廃墟となって長い年月が経ち、崩壊の危険があるため見学できる範囲はごくわずか。またツアーに参加しても波が高いと島へ上陸できない場合もありますが、それでも訪れる価値のある歴史遺産です。
島内は日差しを遮るものがないので、特に暑い時期は日差し対策が必須。日傘は使用できないので帽子を用意し、飲み物もしっかり持参しましょう。なお一部のツアー会社では、麦わら帽子の無料貸出しも行っています。
3.グラバー園
南山手の高台にある、世界遺産の旧グラバー住宅を中心とした観光名所。園内では旧グラバー住宅を含め、すべて19世紀末頃に建てられた9つの建物を見学可能で、手入れの行き届いた花壇や庭園に咲く、チューリップやバラなど四季折々の花々も見どころです。また眼下には長崎港を一望でき、夜間開園期間中は港の夜景も楽しむことができます。
グラバー園は斜面に位置しているため、園内も勾配がありますが、斜めに動くエレベーター「グラバースカイロード」を利用してアクセスすると高台にある第2ゲートから入場する格好になるので、園内を緩やかに下る形で楽に観光できますよ。