◆小児性犯罪者は子どもが一人になるタイミングを把握している
また水場以外に、公園や大型商業施設などのトイレを利用する際にも警戒する必要があるそう。
「特に男の子は、小学校低学年くらいになってくると成長の早い子は母親と一緒に女子トイレへ入るのを恥ずかしがったり、嫌がるようになります。母親も『うちの子も成長したんだな』と納得し、子どもだけで男子トイレに行かせるようになるのですが、多くの小児性犯罪者はこの傾向を把握しており、ひとりになるタイミングを狙っているのです」
こうしたことから、犯行はその場で性的欲求が制御できないなどの衝動的行為によるものではないことがわかります。そしてその計画性は、トイレ内で行われる犯行手段にも表れているといえます。
「よくあるのはスマホを使って『ゲーム一緒にやらない?』などとアプローチし、グルーミング(性的虐待を行おうとする者が、被害者となりうる未成年者に近づき、感情的なつながりを築いて手なずけ信頼を得る行為)をしながら一緒に個室へ入るように仕向けるというものです。
なかには、スマホの画面をタッチするだけで電源がオフになるような特殊なアプリをインストールしておき、子どもにスマホを触らせているうちに故障したように思わせ、『君が壊したんだ』『ママに言われたくなかったら、写真を撮らせてよ』『この写真を他の人に見られたくないよね。気持ちよくしてあげるからちょっとだけ触らせて』と巧妙に迫る加害者もいます」
【こちらの記事も読まれています】