7日に投開票が行われた東京都知事選で旋風を巻き起こした広島県安芸高田市の石丸伸二前市長。同午後8時に早くもNHKがテロップで小池氏の当選確実を流した。石丸氏は支援者が集まった事務所で会見を行い、テレビ各局の生中継に出演したが、その様子も話題になった。

「会見も終わり、各社に割り当てられた取材時間でのこと。TBSはアナウンサーが何を聞いていいか戸惑い沈黙する失態。日本テレビは社会学者の古市憲寿氏がイラっとしたのか、堂々巡りの質問で食ってかかる醜態をさらした。フジテレビは元乃木坂48で、コメンテーターとして成長を重ねている山崎怜奈が、石丸氏から『大変申し訳ないんですが、前提のくだりが全く正しくないと感じました』とバッサリ斬られ、『すみません、不勉強で』と白旗。ネット上で話題になったが、既存メディアの失態を世間にさらすことになってしまった」(全国紙政治部記者)

 石丸氏は「選挙に敗れ、メディアに完勝した」ということなのだろうが、同日、彼の辞職に伴う安芸高田市の市長選の投開票が行われた。議会との対立が話題になっていた石丸氏だが、結果、無所属新人の元郵便局長・藤本悦志氏が3人の候補を破り、初当選。藤本氏は、市長時代に議会と対立した石丸氏の政治手法を批判し、「対話からの前進」を掲げて選挙戦を戦っていた。