ダイエットで体重計に乗らないバカ
今は「効果測定」が簡単にできる時代です。
特にネットを使ったビジネスでは、発信した情報の検索回数、訪問数、再生数など、さまざまな数字をいつでも計測することができます。
また、他の仕事でも、金額(売上等)や時間、顧客数など、さまざまな角度からさまざまな要素を計測することが可能です。
この「効果測定」「計測」こそが実は、「努力をしない」ためにとても重要なことです。
私の元に集まるネットで稼ぎたいという方々を見ていても、効果の出ない作業をいつまでもダラダラと繰り返している人は、「計測」をおろそかにしている場合が多いものです。
「先週は何リスト獲得できたんですか?」と聞いても、「えーっと、先週は 計測していないので、ちょっとわからないですね」と、答えられないのです。
中には、あえて計測をしない、という人もいます。
「せっかくやると決めたことなのに、計測して効果がなかったらやる気が失せるから……」というのが、その人の言い分です。まさに本末転倒とはこのこと。
たとえばダイエットでいえば、「もしあまり体重が減っていなかったらがっかりだから、体重計には絶対乗らないようにする」というようなものでしょう。
これでは、もしムダな努力を続けていたとしても、それに気づくことさえできず、いつまでも的外れな作業を繰り返すのです。
計測、効果測定とは、必要な作業、不要な作業を数字で一目瞭然にするためのものです。
ただ、いかに「不要な作業」が発見できたとしても、もしそれが自分で「やっていて楽しい作業」だとしたら、簡単に切り捨てることは難しいと考える人もいるでしょう。
私の例でいえば「寝る間も惜しんでやり続けるマリオカート」のよ うなものです。
ポッドキャストは思ったような数字が出ない。でも楽しい、ラクだ。ユーチューブは効果的だということが数字に表れている。でも面倒だ。
そんな思いがあったとしたら、「楽しいこと」を優先してしまうかもしれない……。
しかし、あまり心配する必要はないでしょう。
なぜならば、「数字が出る」「効果が挙がっているのを実感する」ということは、とても「楽しいこと」だからです。
ダイエット時にどんどん減っていく体重を見ること、お金を貯めるときに、どんどん貯まっていく預金通帳を眺めること、SNSでどんどん増えていく「いいね!」の数を見ること……どれもとても楽しいことだと思いませんか?
「目標に近づいている様子が数字で見える」ことは、何より楽しいことであるはずです。
アクションプラン
効果が出るものは2割。1週間やって手応えがないものは切り捨てる
米山彩香(よねやま・あやか)
株式会社NEXT LEVEL SOLUTION代表取締役。1987年生まれ。東京理科大学大学院イノベーション研究科知的財産戦略専攻修士課程修了。会社員時代に昼休みの30分から始めた副業で初月から会社員の収入を超え、起業を決意。現在は「ゆるく・楽しく・気ままに」をテーマにしたブログやコミュニティを運営し、会社収入に頼らずストレスフリーに生きる人を多数輩出。「お金と時間の悩みがなくなる時短術」を広める活動も行う。
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