◆モデルケースを思い浮かべておく

60歳からはやりたい放題[実践編]
 近年、「老後」と言われる時間は以前よりぐっと長くなりました。

 事実、厚生労働省の令和3年簡易生命表によれば、65歳の平均余命は男性が19.85 年、女性が24.73年と、老後と一言でまとめるにはあまりにも長いのです。

 とはいえ、「まぁ、人生は何とでもなるだろう」と思っていては、漫然と時が過ぎていき、気が付けば老いが進み、人生が終わってしまったなんてことになりかねません。

 生き生きと若々しく年を取って、人生を楽しみたいのであれば、いまから早めに戦略を練っておくに限るでしょう。

 そこでお勧めしたいのが、今後、年を取ってから、自分はどんな人間になりたいのかを考えておくことです。

 これまでのように横並びの人生でなくなるし、前頭葉が老化して意欲が低下する前に、「年を取ったらこういう人になりたい」というモデルケースを頭に浮かべておくと良いでしょう。

 参考にするには、少し年上の芸能人や過去の偉人、身近で憧れる人でもいいでしょう。そして、その理想像に近づけるにはどうしたらいいのかを、きちんと考えておきましょう。