◆「人の心は内面よりも外面」

60歳からはやりたい放題[実践編]
 現代の認知科学の世界では、人の心は内面よりも外面によって形作られるものだという考え方が強まっています。

 外見や行動によって人の心は変化し、それを受けて体の状態も変わる。だからこそ、60歳以降は、世間体を過度に気にし過ぎるよりも、心がどう思っているかを大切にしてほしいのです。

 着飾ったり、外見に注意を払ったりと、心がワクワクする行動を取ることで、自然に体や脳の状態も良くなっていきます。

 気持ちがウキウキしていると、ホルモン分泌や前頭葉の働きが活発になり、見た目にも良い影響を与えます。

 若い格好をして、いつも華やかな人は、心も常に若々しいのはそういうことなのです。

 反対に、明らかに「おじいさん」「おばあさん」と思われるような身なりや体型に気を使わない格好をしていると、心も老け込みやすくなります。

 たとえば、洋服の色にしても、シニア世代になるとモノトーンやベージュなどのくすんだ色の服を選びがちですが、たまにはオレンジや赤、黄色などの華やかな色の服を着るのも気持ちが明るくなるものです。

 どうせ、多くの人は自分が意識するほどに、他人のことを気にしていないもの。

「これは自分の年齢には合わないのではないか」などと気にせず、おしゃれをしましょう。