インセプションで重要な設定
ここからは「インセプション」を見る上で押さえておきたい重要な設定について解説していきます。この作品は映画全体を通して非常に複雑で込み入った設定がなされているので、まだ未視聴の方は是非今回ご紹介する設定を頭に入れてから映画を見てみるのも良いでしょう。
夢の世界の設定
物語の重要なテーマでもある「夢の世界」については、非常に情報が複雑でわかりづらいと感じてしまっている方も多いようです。ここでもう一度おさらいをしておきましょう。
「インセプション」の世界では、入り込んだ夢の世界からさらにまた別の夢の世界へと綱渡りのようにして入り込むことが可能なのです。
作中の例を出すと、ロバートを騙す作戦の時に最初にユスフの夢の中(LAの街)に入り込んだ後、アーサーの夢の中(ホテル)、さらにイームスの夢の中(雪山)と順番に夢の中に入ることができています。
次から次へと他人の夢の中へ入り込むことで、複数のシーンの中で同一人物が活動しているように見えているという仕組みになっているのです。
夢の世界の設定についてさらにもう1つ押さえておきたいポイントは夢の世界での時間の進み方です。映画を見ていると分かるのですが、夢の世界は現実世界よりも20倍ゆっくり進む仕組みになっています。
つまり、現実世界での10時間が夢の第1階層では1週間、第2階層では6か月、第3階層では10年という時間の進み具合になっているのです。この2つのポイントは夢の世界を理解する上で最重要とも言える設定なので、しっかり理解しておきましょう。
キック
このキックというのは、簡単にいうと夢の世界から戻ってくる時の合図のようなアクションのことを指しています。夢から帰ってくる時には必ずこのキックが必要なのです。
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