年収はいくら必要?

日本学生支援機構の調査によると、大学生がいる家庭の平均世帯年収は「862万円」で、全体の4割を年収「500万円~900万円」の層が占めています。しかし「300万円未満」も1割程度いて、そのなかには奨学金などの支援を必要とせずに進学できているご家庭もあります。

親の年収が低くても大学進学は可能です。近年は幼稚園・保育園、高校の無償化、大学のような高等教育の修学支援などの制度も新設されています。

高等教育の修学支援新制度では、年収などの要件を満たせば返済不要の奨学金(給付型奨学金)や授業料の減免が受けられます。子どもが将来返済する奨学金を借りる、親が返済する教育ローンを借りる、といった選択肢もあります。

年収が低くても教育をあきらめる必要はない

年収が低いからと言って、大学進学をあきらめる必要はありません。給付型奨学金や授業料減免などの制度が利用できれば、親にも子どもにも負担が少なくて済みます。あきらめずに情報を集め、利用できる支援はフル活用しましょう。

文・ばばえりFP事務所代表)
関西学院大学商学部卒業後、銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。