3.50代までに趣味や資格取得を行っておけばよかった

もう一つの後悔として「50代までに趣味や次の仕事につながる資格を取っておけばよかった」といった点が挙げられます。特に仕事一辺倒だった人ほど、強く後悔していることが多い傾向です。50歳を過ぎると新しいことに挑戦するのが怖くなりますが、70代以上の人に聞くとその傾向はますます強まる一方です。

筆者の知り合いである70代のご婦人は、趣味を持たず暇を持て余す舅から干渉されて困っているもよう。「老いて周囲を困らせないためにも体力や気力が残っている50代のうちに老後もできる仕事や趣味を見つけておくべきだ」と語っています。定年が60歳、寿命が90歳なら老後は約30年もあります。もし収入につながる資格や人生を楽しむ趣味があれば、長い老後生活も充実したものとなるでしょう。

50代は「老後に向けて人生設計を見直すラストチャンス」

以上のことから50代は、老後に向けて人生設計を見直すラストチャンスです。つまり50代で今後の人生設計を見直さないと体力、気力、収入が大きく落ちる70代以降に後悔する可能性が高くなります。人生の終盤でそのような後悔をしないためにも、50代のうちにこれまでの人生設計を見直しましょう。

 

文・大岩楓
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

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