勉強しか取り柄のない私は、京大卒アイドルを目指すしかない!

 なつぴが母のすすめで進学した私立南山高等学校・中学校女子部は、名古屋にある私立の中高一貫女子校。2023年現在の偏差値は63(中学入試時点)を誇り、難関大学への進学率は当地ではトップクラス。東大合格者も数多く輩出している。えもりは公立中学を卒業後、偏差値72の県内トップ進学校、岐阜県立岐阜高校(偏差値72)へ。あずきは公立中学からエリア上位の県立高校へ進学。しかし、その学生生活は華々しいものではなかったという。

――中学・高校では、どんな学生生活を送っていましたか?

なつぴ 中学受験で燃え尽きて、南山入学後はまったく勉強しなくなり、中高通して成績はいつも下のほうでしたね。高校の頃はよくても200人中60位、悪いときは150位とか。東大に入るような子は10位以内が普通なので、合格後、「絶対落ちると思ってた」と言われました。

 勉強ができる自負はありましたが、もともと勉強が好きじゃなくて。得意科目の理数系科目も勉強せずにできるほどではないし、文系科目はまるでできない。本は好きなんですけどね……。中高でいじめを受けていたので、桐野夏生さんの『グロテスク』には感情移入しました。

えもり 私は中学校は成績がよかったものの、高校からは生物以外は勉強をほとんどしなくなりました。ただ、本は教科書ぐらいしか読まないのですが、なぜか国語だけは得意で。家庭科や美術といった実技系の科目も好きでした。

あずき 私は学ぶこと自体が好きだったので、どの科目も楽しく勉強していました。ただ、物理だけは楽しさを見いだせなくて。テストでは、中高ともに学年で10位以内に入りたい、ぐらいの気持ちで取り組んでいました。

 実は小学生のときからアイドルに憧れていたんですが、テレビのクイズ番組に出ている高学歴芸能人を見て、「勉強しか取り柄のない私は、京大卒アイドルを目指すしかない!」と思っていたので、中学入学時にはもう京大に入るつもりでいましたね。