SKE48が大好きで、「ごめんね、SUMMER」を聴いて握手会や劇場に

――「賢さを生かしてアイドルに」というのは、高学歴の女性特有の感覚なんでしょうか? 「勉強ができないからアイドルに」という発想なら理解できるのですが……。

なつぴ うーん、「勉強ができないからアイドルになりたい」と言えるのは、その子の見た目がいいからじゃないでしょうか? 少なくとも私の育った女子社会では、賢さで一目置かれることはなかったです。スクールカーストの上位かどうかは、すべて顔で決まるんですよ。

えもり 私の場合は、通っていた中学が荒れていたので成績がいいと一目置かれていじめにも遭わずに済みましたが、一方でなつぴのような思いをする高学歴女子は少なくないですよね。

なつぴ 私は地味で引っ込み思案な子だったので、キラキラ輝いていてたくさんの人に愛されるアイドルたちが、心の底からうらやましかったです。

 AKB系だとSKE48が一番好きで、「ごめんね、SUMMER」(2011年)、「片想いFinally」(2012年)ぐらいの時期は特に夢中でしたね。SKE48は名古屋が本拠地なので、中高時代はSKE48の握手会や劇場にもよく行きました。AKB48の写メ会では、推していたみおりん(市川美織)と写メを撮ったり。

 中2の頃からはこっそりAKBのオーディションにも応募していましたが、選考をまったく通らず、「かわいくないからだ」と落ち込んでいました。そして高2のときに、「そうだ、東大生という武器を手に入れよう!」と思い立ったんです。東大は学費も安いし、就職に有利そうだし、「自分をいじめた人たちを見返したい!」という思いもありましたね。