「危険な大学」3つの条件
「恵泉女学園大学、神戸海星女子学院大学と立て続けに募集停止が報じられたため、女子大というワードに注目が集まっていますが、『たまたま女子大だった』と考えるべき。共学制も含め、”危険”な大学は数多くあります」
後藤氏が「危険」と指摘する大学の条件は3つある。ひとつは郊外に位置していること。もうひとつは、短期大学から4年制になった大学。さらに、カリキュラムの構成が保育士、幼稚園教諭、看護師、栄養士などの育成や国文学・英文学などの人文系科目の修得を目的とした、共学化してもいわゆる”良妻賢母型”の学びが中心であることだという。
「東京の場合、国道16号線の外側にキャンパスを構える大学の多くが、志望者の確保に苦しんでいます。理由はシンプルで、都心にある利便性の高い大学に通いたい学生が多いため。人口の東京への一極集中が問題視されていますが、大学の場合、事態はさらに進展して『都心一極集中』と呼べるものになっています」
確かに、都心の大学は堅調であり、女子学生の数も増えている。AERA dot.の報道によると、渋谷区の青山学院大学法学部の女子学生の比率は48.9%、新宿区の早稲田大学政治経済学部は34.5%、豊島区の立教大学経営学部は50.5%となっており、それぞれ5年前よりも女子学生は増加した。東京大学文科一類においても、2023年、初めて女子学生比率が30%を超えた。
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