◆しっかりとエビデンスに基づいた対処法を

 なお、これらの方法はすべえ、松井先生の「頸椎捻挫」「不定愁訴」「慢性疲労症候群」「難治性うつ」の研究・治療の有効性については世界の権威誌で公表され、「エビデンスに基づく医療」として認められたもの。これらの松井先生の研究は最新版が、2022年10月にイギリスの権威誌『BMC』で公表されています。

 なんとなく調子悪いな、首がこってるな……。そんな人は、NGな方法を行う前に、是非試してみてください。首こりを防ぐセルフケアを日常生活に取り入れましょう。

 なお、首こりを放置すると、頭痛、メマイ、疲れやすい(全身倦怠)、うつなど、さまざまな症状や病気が現れてきます。もしセルフケアで治らないほどつらい症状が出てきたら、医師への相談が必要です。

【松井孝嘉先生】

東京大学医学部医学科卒業後、同大学脳神経外科教室に入局。その後、アルバートアインシュタイン医科大学に渡り、脳腫瘍・脳血管障害を研究。ジョージタウン大学では、世界初の全身用CTの開発に携わり、日本への導入・普及に大きく尽力する。ムチウチの治療法開発から、ムチウチと他の疾患の症状が似ていることに気づいた私は78年に「頚性神経筋症候群(首こり病)を発見し、診断法と治療法を確立し、首こりに起因する不定愁訴の治療を初めて可能にした。06年に、恩師である東京大学名誉教授・佐野圭司氏を所長として迎え、東京・虎ノ門に「東京脳神経センター」を開設。監修書『首こりを治せば体と心の不調の9割は消える』が発売中

【女子SPA!編集部】

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