![「毎日のおかずはサバ缶だけで十分」と言う一人暮らしの祖父。栄養価も高いそうですが、割高ではないですか?](https://financial-field.com/wp/wp-content/uploads/2025/01/shutterstock_2346742607.jpg)
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サバ缶と切り身の栄養価を比較
まずは、サバ缶とサバの切り身の栄養価について解説します。
文部科学省が公表している「日本食品標準成分表」を基に、栄養価(今回は、カルシウム・鉄・脂質・タンパク質を比較)の違いを表1にまとめました。なお、表に記載しているのは、可食部100グラム当たりの数値です。
表1
栄養価名 | サバの缶詰 | サバの切り身 |
---|---|---|
カルシウム | 260ミリグラム | 6ミリグラム |
鉄 | 1.6ミリグラム | 1.2ミリグラム |
脂質 | 10.7グラム | 16.8グラム |
タンパク質 | 20.9グラム | 20.6グラム |
※文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」を基に筆者作成
サバ缶は高温高圧調理で作られるため、骨まで柔らかくなり、取り除く必要がありません。そのため、カルシウムの含有量が極めて高いと考えられています。
また、脂質は切り身のほうが高いとの結果から、よりヘルシーな食事を目指したい方はサバ缶がおすすめです。
しかし、サバ缶を食べる際には塩分の量に注意しなければなりません。サバ缶100グラム当たりの塩分相当量は0.9グラムであり、1缶(160グラム)食べると約1.5グラムの塩分を摂取することになります。
厚生労働省によると、日本の成人男性の塩分摂取目標量は、1日7.5グラムとのことです。サバ缶を一つ食べると、1日の塩分摂取目標量の約5分の1を摂取することになります。そのため、ほかの食品で塩分量を調整する必要があるでしょう。