◆忙しい母親が増え、PTAの活動内容を減らしている

「副校長先生によると、ここ数年、PTAの活動内容をかなり減らしているというのです。以前は当たり前だったベルマークの集計作業や茶話(さわ)会を廃止し、定期的に行われていた部会も可能な限りなくしたり、オンラインミーティングに切り替えたりしているとか。

最近は、忙しいお母さんたちが増えているので、なるべく負担がかからないような活動内容に変えているのだと話されていました」

部屋で仕事をする母親とお絵描きをする子供
共働きの家庭が増えているにもかかわらず、学校やPTAは相変わらず、世の母親たちに負担を強いている。そう思っていた亜美さんにとっては、ちょっとした驚きでした。

「副校長先生なりに苦慮しているんだなと感じましたね。最初は、抗議しようと考えていたんです。『保護者が忙しい毎日のなか四苦八苦していること、巷(ちまた)でPTAに対する反感が高まっていることを知ってください!』ってね。でも、私が言うまでもなくちゃんと理解されているみたいでした」

電話を切る前には、副校長から「お母さんのような責任感のある方ならきっと大丈夫」と謎の激励を受けたという亜美さん。なんだかモヤモヤが残ったそうですが、夫と話し合い、最終的にはPTA委員をやることにしたそうです。