離婚に踏み切るには、いくらあれば安心?

離婚後の生活に必要なお金についても考えてみましょう。大学への進学資金が心配とのことでしたが、2020年4月から「高等教育の修学支援新制度」が始まっています。保護者の年収が低い場合、授業料や入学金の減額もしくは免除、返済不要の奨学金の受給などが可能です。

お子さんの希望をかなえてあげるなら奨学金や教育ローンといった選択肢もありますので、あきらめずに検討してみましょう。

ちなみに、総務省の家計調査によると、20歳未満の子どもと暮らす母子世帯の平均支出は約22万円とのことです。今の収入10万円+養育費7万円として、あと少し働く時間を増やすか、時給を上げておきたいところです。

できれば社会保険完備のフルタイムの仕事が理想です。お子さんが高校生なら、家事を手伝ってもらうなど協力して乗り切ることもできるでしょう。

離婚について悩むポイントを、1つ1つ解消していこう

離婚は大きな決断です。なかなか決めきれずにモヤモヤしてしまうかもしれませんが、少なくともお金のことに関しては、具体的な数字を予測しておくことで悩みが解消されやすくなります。勢いで離婚してあとから困らないよう、少しずつ判断材料を集めていきましょう。

 

文・馬場愛梨(ばばえりFP事務所代表)
自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強!銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。

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