「坐骨を寄せる」具体的なやり方を解説
それでは実際に「坐骨を寄せる」にトライしてみましょう。まずは立っている姿勢で坐骨を寄せてみます。
- 真っ直ぐに立つ
- 坐骨をそれぞれの手で触る
- その坐骨を肛門に向かって寄せる
これだけですが、坐骨を寄せると以下の変化が同時に起こるはずです。
以下の変化が同時に起こっていれば坐骨を寄せられています。
- 膝が正面に向き、外体重が内体重になる
- 鼠蹊部が正面に伸びる
- ヒップに立体感できエクボができる(とはいえ腰を反ったわけではない)
- 下腹が引き締まる
- 腰が立つ
ヨガの基本の立ちポーズ「タダアーサナ」の脚の使い方とほぼ同じです。
この状態で立つ・歩くとヒップの形はどんどん変わり、しかも上がってきます。
坐骨を寄せたのに、上記に紹介した他の効果が得られないのであれば、それは坐骨を寄せているのではなく肛門を締めているだけなのではないでしょうか。
坐骨を締めることと、肛門を締めることは似ているようで異なります。
肛門を締めるだけでは脚のラインや体幹の感覚は意識できません。
あくまで坐骨を寄せながら足(脚)からお腹まで整えていくことが全身に効果を与える鍵となります。
何度か繰り返して感覚を掴めるまで練習してみてください。
そして、立った姿勢で坐骨を寄せることに慣れてきたら、座る時も坐骨を寄せるように意識しましょう。
それだけで下腹部はいつも引き締まり、背筋が伸びるので背もたれを使わずにいられます。
坐骨を寄せる感覚がわからない?前屈が苦手では?
ヨガクラスで教えさせていただくときにも、坐骨を寄せる感覚がわからない人が少なくありません。
その方々はたいてい前屈・開脚が苦手です。
坐骨がわからない・前屈や開脚が苦手な人は、骨盤が後ろに倒れがちで、太ももの後ろの筋肉(ハムストリングス)が硬く短くなっている傾向があります。
座った時に骨盤を立てられるようになるには坐骨を床に垂直に置く必要がありますが、その感覚がなかなか掴めずまるでテディベアのような座り方になるのです。
このタイプの人は、まずは太ももの後ろを伸ばす立位前屈を行いましょう。
その時に最初は膝の裏が曲がっていると思いますが、膝の裏を痛めない程度に押し出すようにすることで腿裏をストレッチし、同時に坐骨を天井方向に押し上げる感覚を取り戻しましょう。
そして、お尻を天井に向けた状態で、手で触れながら坐骨の存在を確認します。
この練習をした後に、立つ時にも座る時にも坐骨を寄せる意識を持つようにすると良いでしょう。
まとめ
坐骨を寄せる意識を取り入れるだけで姿勢は変わり、ヒップの形は変わります。
ヨガのポーズでも猫の足上げ、カエルポーズ、スクワット、橋のポーズなど、ヒップアップに効果的なポーズはたくさんありますが、どのポーズを行うときも坐骨を寄せる意識を持って行うと効果が倍増します。
提供・yoganess
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