ただ一つ言えることは、真実であれ、嘘であれ、こんな疑惑が出てしまい優勝にケチが付いた田津原さんが本当に可哀相である。10年間努力してきてようやく実ったと思った矢先、疑われてしまうなんて、悲しすぎる。田津原さんは本当に面白かった。ちゃんと笑えるネタだった。しかし田津原さんが披露したオリジナルのカードゲームを開封するというネタは決して万人受けするネタではなく、ある一定の層にだけ刺さる仕様になっている。そのせいで余計にヤラセ疑惑を増幅させてしまった。
今までのお笑い芸人はテレビでの活躍を目指すのが基本であり、その為にある程度万人受けするように努力してきた。しかし今はサブスクの時代。視聴者が取捨選択する現代において、田津原さんのようにある一定の層に刺さるのがサブスク時代を生き抜く芸人の正しい姿なのかもしれない。
どんどん規制が厳しくなるお笑い界。果たして、いつ「面白ければなんでもあり」という素敵な時代が来るのだろうか。もちろん人道を踏み外した面白さは論外だが……。