3.仕事に感情は”いらない派”のあなたへ!”想い”がもたらす5つの絶大な効果
仕事に感情は”いらない派”の人に見て欲しい!仕事への情熱がもたらす5つの絶大な効果をお伝えします。
(1)仕事に感情を込めると:共感や信頼を得やすい
仕事に感情を込めると、他者からの共感が得やすくなります。
取引先・同僚・顧客との信頼を築くには、まずは自らが相手に対し共感を示すことが大事です。相手の感情や背景を理解し共感することで、
- 相手が何を求めているのか
- どんな関係性を望んでいるのか
- どんな価値観を持っているのか
などが分かります。
ビジネスでは自分とは違う価値観の人とも交流し、成果を出すことが求められます。AIのように利益だけを追究していては、仕事はうまくいきません。自分勝手で独りよがりな行動では、共感を得ることはできないのです。
- 他者の話に耳を傾け心情を理解する
- 自分の情熱や想いを話し人間関係を円滑にする
- 相手の立場になって物事を考える
- 意見が合わない人のでも気持ちを受け止める
など、数字や利益だけを追い求めるのではなく、ビジネスに感情をうまく持ち込みましょう。
(2)仕事に感情を込めると:人がついてくる!
仕事に対する想いや熱意を伝えると、自然と人がついてきます。
例えば、顧客に無理な要求をされて困っている部下がいた時、あなたはどうしますか?
部下が詰め寄られているのを見て、あなたは内心穏やかではないはず。「部下は悪くないのに可哀想だ。」そんな感情が少なからず芽生えますよね。
この時、「現場対応は自分の仕事ではない。」と割り切る方が効率的かもしれません。しかし、あなたが部下を守る行動をとるとことで、その部下はあなたに感謝し「この人についてきたい!」と思うはずです。
これは極端な例ですが、感情で動くことで”人がついてくること”は多いです。論理的で無機質な仕事ぶりがさもスマートかのような風潮がありますが、全てがそうだとは限らないのです。
(3)仕事に感情を込めると:部下が活躍する
あなたは部下を褒めていますか?「叱りはするけど褒めるは苦手。」そんな人も少なくないでしょう。
しかし、褒めるという行為は部下の活躍や成長を促します。
人間は、褒められると脳内から快楽物質であるドーパミンが分泌されます。その結果、褒められた行動が強化されることが分かっています。
- 褒める時のポイント
- 時差で褒める→「あの時の○○、素晴らしかったよ。」
- 変化を褒める→「最近、〇〇の成果が上がってきたね。」
- 人を介して褒める→「△△さんが、君のことを褒めていたよ!」
- 表情で褒める→褒めたいタイミングで口角を上げて頷く
など、ポイントをおさえて部下を褒めてみましょう。
しかも、褒めは連鎖すると言われており、褒められた人は別の誰かを褒める傾向があるそうです。褒めの連鎖が職場全体に広がり、部署全体で業績がアップした事例もあります。
部下のことを直感的に「すごい!よくやった!」と思ったら、その感情を素直に表現してみて下さいね。
(4)仕事に感情を込めると:取引先に熱意が伝わる
「熱意が人を動かす。」という言葉がありますが、これは事実です。
松下電器の創業者、松下幸之助の「初めての自転車販売」の話をご存じでしょうか?
当時13歳の幸之助は、初めての自転車販売で1割引きで売ることを客に約束しました。ところが、「5分だけ引いてこい!」と主人は激怒。しかし、幸之助は「約束したことを覆すのは申し訳ない。」という想いで「なんとか1割引きにして下さい!」と泣きながら店主に頼んだそうです。その話を聞いた客は幸之助の熱意に大そう感激し、5分引きで買うことを了承してくれたそうです。※
この話では、感情をあらわに訴える幸之助の熱意が描かれています。幼い幸之助への温情もあるでしょうが、熱意が人を動かすことが伝わりますね。
さて、あなたは取引先に熱意を伝えていますか?
熱意は小手先のテクニックで伝えるものではなく、競合や商品に対する知識、入念な顧客情報のリサーチなどから自然に湧き出るものです。
このような下準備に加え、身振り手振りや話し方を工夫してあなたの想いを伝えましょう。
※参考:PHP|初めての自転車販売ー熱意が人の心を動かす~松下幸之助の歩んだ道・学んだこと(6))
(5)番外編:コミュニケーション下手でも熱意は伝わる
ここまで、仕事に感情を込める効果をお伝えしましたが、誰もが感情表現が得意なわけではありませんよね。
自分は話すのが苦手。感情表現も乏しい方だ…。
このような人は、感情なしでストレスフリーで働く方が性に合っているのかもしれません。
俗に言う口下手な人は、無理に感情や熱意を伝えるのではなく、”知識”や”情報”を極めましょう。たとえ感情表現が苦手でも、その人の持っている知識や情報に価値があるなら、信頼を勝ち取ることは可能です。
4.”不機嫌”はNG!感情コントロールは大人のマナー
仕事に感情は必要とはいえ、不機嫌をあらわにするのは絶対にNGです。
- 周囲が常に気を使わなければいけない
- 恐怖感を感じて萎縮してしまう
- 仕事の相談や依頼がしにくい
など、不機嫌な人は周囲に強い不快感を与えることから、”職場の不機嫌=不機嫌ハラスメント”とも呼ばれています。
感情コントロールは大人のマナーです。「どうしても不機嫌さを出してしまう…。」という人は、次章で紹介する感情をコントロールする方法を試してみて下さいね。