おりものの色はどんな意味?【生理前のおりものが茶色い?】
ここまで、茶色のおりものについていろいろと見てきましたが、おりものの色というのは、茶色だけではありません。
心配いらないおりものの色の変化もありますが、放置しておくと不妊症や、妊娠した時の流産や早産の原因となってしまう病気のこともあり、しっかりと対処することが大切なります。
おりものの色の変化には、一体どのような意味があるのか、ここからみていきましょう。
【おりものの色①】通常の色【生理前のおりものが茶色い?】
まず、健康な状態でのおりものの色というのはどのような色をしているのでしょうか。
健康な状態で、通常のおりものの色というのは、透明から、白っぽい感じか、少し黄色みがかって淡いクリーム色になるような感じです。
健康な状態でのおりものの色というのは、生理周期によって変化していきます。
生理直後に、経血が完全に出切ると、サラサラとした感じの透明感のあるおりものになります。
排卵期には、卵白のように透明でドロっとした感じの大量のおりものが出るようになります。
排卵期が終わり黄体期になると、おりものの量は一旦減り、色は透明から徐々に白っぽく変化していきます。
生理が近づくと、排卵期ほどではありませんが徐々に量が増えていき、色は白っぽい感じからクリーム色っぽくドロッとした感じになっていきます。
【おりものの色②】黄色・黄緑【生理前のおりものが茶色い?】
おりものの色が、黄色や黄緑色になることがあります。
通常のおりものの状態でも、生理前には黄色みがかったクリーム色になることもあり、また、妊娠するとおりもののクリーム色に黄色みが強くなることもあります。
しかし、そういったクリーム色に黄色みが強くなるといった程度ではなくて、明らかにおりものが黄色や黄緑色に色が変化することがあります。
おりものの色が黄色や黄緑色に変化するときには、何らかの細菌に感染して、子宮や膣の内部で炎症が起きていることを意味しています。
その細菌の原因が、性感染症であることも多く、パートナー間でピンポン感染を繰り返すことも少なくないので、できるだけ早くパートナーと一緒に治療を始めることが大切です。
【おりものの色③】赤や茶色【生理前のおりものが茶色い?】
おりものの色が、赤や茶色、ピンク色になる時には、子宮か卵巣、膣の内部のどこかで出血を起こしていることを意味しています。
茶色のおりものが出るときには、出血してから少し時間が経って、参加して色が茶色に変化していることを意味しています。
赤やピンクの時には出血が起きてからまもないことを意味しています。
出血の量が多い時には、真っ赤な鮮血が出ることがあり、出血の量が少なく、おりものに血が多少混じる程度の時にピンク色になることがあります。
出血の原因には、この記事の中でお伝えしてきた、生理前後の経血が混じることや、着床出血、排卵期におこることもある排卵出血など、病気とは関係がない出血もあります。
しかし、思い当たる節がないのに出血している場合には、何らかの病気が原因の不正出血のこともあるので、心配な場合には早急に婦人科を受診することをお勧めします。