さらに、表記の誤りが多いと、もはや次のような状況になってきます。

「重要なプレゼンなのにスーツじゃなくて、ビジネスカジュアルですらなくて、なぜかパジャマを着ている……!」

「届いた高級美容クリームの容器が壊れていて、クリームが段ボールにこぼれている……!」

プレゼンはクライアントに聞いてもらえないでしょうし、高級美容クリームも捨てられてしまうのではないでしょうか。そういう状況での残念な気持ちを想像すると、表記にまつわる感覚を少しおわかりいただけるかと思います。

編集者さんは試訳の原稿を読みながら、実際に赤ペンを入れるまではしないとしても、頭の中では赤ペンを入れていきます。数行おきに赤ペンが入るとしたら、読み進めるのがかなりストレスになるのは想像できますよね。

後半に進むにつれて試訳もこなれていく方が多いのですが、赤ペンがしょっちゅう入るようだと編集者さんにそこまで読んでもらえません。また、仮に読み進めてくれたとしても、最初の印象が悪いと、いくら後半がよくできていても評価が低くなってしまいます。

自分の試訳を客観的にチェックするのはなかなか難しいものですが、編集者さんがどう読むかを考えながら、しっかり表記を見直してくださいね。


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