生命保険や医療保険に入りすぎている
将来が不安だからといって、生命保険や医療保険に入り過ぎている人もいるかもしれません。保険料の支払いが家計を圧迫すると、老後資金を貯められなくなってしまいます。
「貯蓄型保険だから大丈夫」と思う人もいるでしょう。貯蓄型保険なら、確かに保険料は掛け捨てにはなりません。しかし、金利が低いためお金を大きく増やすのは難しく、中途解約すれば元本割れの可能性もあります。
公的保険だけでも遺族年金や障害年金、高額療養費制度など一定の保障を得られます。会社員ならば、病気やケガで働けなくなっても傷病手当金で当面の生活費を確保することもできます。
保険を見直して保険料が安くなれば、家計が楽になって無理なく老後資金を準備できるでしょう。
親の介護で仕事を辞めてしまう
「仕事と介護の両立が難しい」という理由で、仕事を辞める人がいます。しかし、親の介護で仕事を辞めてしまうと、貯金を取り崩しながら生活することになります。老後資金を貯めるどころではありません。
貯金が底をついて再就職しようとしても、離職期間が長ければ思うように仕事が見つからないこともあります。
介護休暇や時短勤務、公的介護保険サービスの活用など、仕事と介護を両立する方法を考えましょう。ひとりで悩まず、勤務先や自治体、地域包括支援センターなどに相談することが大切です。
「老後破産するのではないか」と不安を感じているなら、今のうちにお金の習慣を見直し、老後に向けて準備を始めましょう。
文・大西勝士
AFP、金融ライター。早稲田大学卒業後、会計事務所、一般企業の経理職などを経て現職。FP資格や投資経験をもとに、大手金融機関を含む複数の金融・不動産メディアで記事執筆を行っている。
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