「自律神経が乱れる」――。よく聞く言葉ですが、それが実際に何を指すのか、身体がどんな状態になるのか知っている人は少ないかもしれません。
加治ひとみさん
“奇跡のボディをもつアラサー美女”として、話題沸騰中の加治ひとみさん(@kaji2608・34歳・通称:かぢちゃん)は、腸にいい生活を送ることで、美ボディと健やかな心身の状態をキープしています。
本記事では、そんな加治ひとみさんが順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生に「自律神経を整えるルーティン」について教えてもらいました! じつは加治さん、小林先生がこれまでに出した「自律神経」や「腸活」についての著書を日々愛読しているんだそう。
小林先生は『結局、自律神経がすべて解決してくれる』(アスコム)の著者であり、自律神経研究の第一人者。さらに順天堂大学病院に日本初の便秘外来を開設した“腸のスペシャリスト”としても知られています。
【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます
自律神経と腸内環境が身体のコンディションを左右する
加治 私は10年間、自分が不調を感じたとき、調子がいいとき、どんな食事をしてどんな過ごし方をしていたか、そこに共通点があるんじゃないか?って、自分自身を観察してきました。もはや、人体実験みたいな感覚です(笑)。
小林 いいコンディションとは、一つひとつの細胞に質のいい血液がたくさんの流れている状態です。血液が流れても質が悪ければダメだし、質がよくても十分に流れないとダメ。十分な血液を流すのは自律神経、質に関わるのが腸内環境。その二本立てなんです。この二軸が乱れると健康でなくなるし、パフォーマンスも落ちてしまう。
加治 スポーツ選手はまさにそうだと思うのですが、ここ!というときにきちんと高いパフォーマンスを出せる人って、こだわりというか、ルーティンをしっかり持っている印象があります。
自律神経は“迷うと乱れる”
小林 例えば、イチロー選手もゴルフの松山英樹選手も「入りのルーティン」があります。それは迷いをなくすためなんですね。すべてに言えることですが、迷うと自律神経は乱れます。「どちらに行こうかな?」と考えているときは、それだけで心拍数が上がり、自律神経が乱れてしまう。
加治 迷いがないことが重要なんですね。
小林 スポーツ選手だけでなく、我々も朝起きてからの、顔を洗って、身支度をしてといった流れがきちんと定まっている人は、財布を忘れたり、鍵を閉め忘れたりといった失敗がありません。