感情がない人の性格や心理
感情がない人は、どのような性格や心理状態なのでしょうか?
ここでは、感情がない人の性格や心理を解説します。
緊張している
感情がない人は、緊張しやすい人が多いです。
本当に親しいごく一部の人の前でしかリラックスできず、学校や職場など大勢の人と一緒にいると極度に緊張してしまいます。
そのため、何の感情もないように見えて、実は心の中では「どうしよう、緊張する!」とプチパニックを起こしていることも珍しくありません。
人は、強く緊張すると心が落ち着かなくなり、感情コントロールもうまくいかなくなります。
その結果、一切の感情が遮断され感情がない人になってしまうことがあるのです。
何事にも興味がない
感情がない人は、何にも興味がわかない、または興味を持てる対象が少ないです。
好奇心や興味を引くものが目の前に現れれば、人の心は自然と生き生きとして「これは何?」「楽しみだな!」など感情が生まれます。
ですが感情がない人は、そもそも興味を引かれるものが少ないため、感情が生まれにくいのです。
感情がない人は表情も乏しいことが多く、周囲から「ポーカーフェイスな人」というイメージを持たれますが、実は多くのシーンで「興味がないからつまらない」と思っているだけだったりします。
周囲に合わせようとしている
感情がない人の中には、自分の感情の乏しさに気づいており、周囲と自分との違いを理解している人もいます。
そして、違いがわかるからこそ、周囲に溶け込むために感情があるフリをしていることも少なくありません。
無理をしてでも感情があるフリをする理由は「周囲に合わせたほうが迷惑をかけないし、良好な人間関係のほうが自分も過ごしやすいだろう」と考えているから。
感情がないといっても思考力は正常なので、周囲や自分にとってベストな行動をしようと考えているのでしょう。
感情がない人になる原因は?
感情がない人になる原因は一つではありません。
どうして感情がない人になってしまうのか、その原因を探っていきましょう。
生まれつきや家庭環境
失感情症になる原因は、まだハッキリとは明かされていません。
ですが、遺伝による部分が大きいのではないかという見解が多く、生まれつき感情が薄い人もいると考えられています。
また、幼少期の家庭環境も、その人の感情に大きく影響を与えるもの。
たとえば、幼いころ親や周囲の大人から感情を抑制されて育った子どもは「感情を持つことは悪いこと」と学習するため、感情がない大人に成長しやすいです。
子どもの頃に身についた習慣はなかなか消えないので、誰かから「もっと感情を出してよ」といわれても簡単には出せません。
大きなストレス
後天的に感情がなくなる最も大きな原因はストレスです。
そもそも感情がない人は、感情をなくす前から努力家だったり辛抱強かったりします。
辛抱強く努力できる人だからこそ、ストレスを感じても我慢してしまい、最終的には心がいっぱいいっぱいになって感情がなくなったのです。
感情がなくなってからストレスを抱えても、疲労感を感じないためストレスに気づくことができず、どんどん蓄積してしまいます。
そうすれば感情がない状態が長期化する恐れがあるだけでなく、深刻な心の病気を発症する可能性も高くなるでしょう。
燃え尽き症候群
一つのことに集中して力を使い切ると「燃え尽き症候群」のような状態になり、感情がなくなることがあります。
頑張ることは悪いことではありませんが、自分の限界を超えてまで頑張ると心に負荷がかかって「何もしたくない」「何も感じない」という状態になってしまうのです。
特に、努力に見合った結果が得られなかったときは、悲しみや落ち込みを回避しようとするあまり心をシャットアウトしてしまい、感情をなくしやすいので要注意。
感情をなくさないためには、がむしゃらに努力するのではなく適度に息抜きすることも大切です。