ヨガのレッスンを教えていると、足指が使えていない生徒さんをよく見かけます。
足指はカラダの中の小さい部分ですが、鍛えるメリットはたくさんあるのです。
今回は足指を鍛えるメリットや、トレーニング方法についてご紹介します!
足の指、ちゃんと使えてる?
ヨガインストラクターをしている筆者ですが、ヨガのレッスン中に足の指まで意識が及んでいない生徒さんをたくさん見かけます。
例えば「戦士のポーズ1」や「戦士のポーズ2」で後ろ足の小指が浮いているケースはとても多いです。
足の指をしっかり使えていないと、マットをちゃんととらえることができず、ポーズが安定しません。
また、足の指がうまく使えず、重心がかかとに寄ると、足の指が地面から浮いてしまいます。
そのような状態は「浮き指」と呼ばれており、浮き指になると重心が崩れてしまい、ケガやカラダの歪み、身体能力の低下を招いてしまいます。
このように、“足の指が使えるかどうか”はカラダ全体に影響を及ぼすものなのです。
足の指を鍛える3つの効果
足の指はカラダの中の小さな部分ではありますが、鍛えるメリットはたくさんあります。
その中から主な3つの効果をご紹介します。
ケガの防止
足の指(足裏)は立ったり歩いたりする時に、カラダの中で唯一地面と接触する部分です。
その部分がしっかり地面を捉えられないと、全身のバランスが崩れてケガを招いてしまいます。
頻繁につまずいたりしてしまう方は、足の指が弱まっている可能性が高いでしょう。
また、足の指がうまく使えていないと「扁平足」や「浮き指」になってしまいます。
扁平足や浮き指になると、足の裏のクッションが上手く機能せず、地面からの衝撃がカラダに大きく響いてしまいます。
そのような衝撃が積み重なると、腰痛やビザ痛、股関節の歪みなど、カラダにさまざまな悪影響を及ぼしてしまいます。
足の指を鍛えることで、地面からの衝撃を緩和でき、ケガやカラダの不調を回避することにつながります。
運動パフォーマンスの向上
足の指を鍛えることは、運動パフォーマンスの向上のためにも欠かせないものです。
運動能力の高いアスリートの方々は、足の指もしっかりと使えています。
それはヨガでも言えることです。
ヨガのポーズができない場合やバランスが取れない場合には、足の指が関係していることが多いです。
足の指を意識して使うことで、できなかったポーズができるようになることも…。
足の指を鍛えることは、あらゆる運動のパフォーマンスの向上につながっているのです。
美脚効果
足の指を鍛えることは、ふくらはぎや足首、太ももなど、足全体の引き締めにつながります。
足の指を意識して使うことで、ふくらはぎや足首の筋肉をしっかり使うことができます。
また、足の指を鍛えることは、足の爪の健康にもつながってきます。
足の指がうまく使えていないと、巻き爪や爪が退化して小さくなるなど、さまざまな悪影響を及ぼします。
美脚を目指したい方は、足の指を鍛えることをおすすめします。
山のポーズで足の指の感覚をチェック!
「山のポーズ」はシンプルにまっすぐ“立つ”という、ヨガの基本のポーズです。
シンプルにまっすぐ立つことは想像以上に難しく、できているつもりでもまっすぐ立てていない方は多いのです。
何も考えずに立った時に、重心がずれている方は多いものですが、意識して正しく直すことは可能です。
足の裏に意識を持っていき、親指、小指、カカトの3点に体重を均等にかけるように意識しましょう。
体重を分散させたら、足裏全体でしっかりと床を押し、足裏のアーチを感じてみましょう。
このように、山のポーズは意識の持ち方次第で、足の指を使うトレーニングにもなるのです。