大河ドラマ館が閉館するまで開催のツアーに参加

 富岡製糸場が2014年にユネスコの世界遺産に登録されてから2年ほどは、多くの日帰りの観光バスツアーがあったけれど、最近はめっきり減ってしまいました。いろんな人から「2度3度行くところじゃないからね」と言われ、行ったこともないのに納得していました。

 関東に住む者にとっては、身近な世界遺産でありながら、例えば四季織々で違う顔を見せる自然に囲まれた日光と違い、かつての官営工場はそんな楽しみ方はできません。

 富岡製糸場は、大河ドラマ『青天を衝け』で放送中の渋沢栄一が関わった事業の一つであることで、時限的に復活したのでしょう。このツアーも、埼玉県の深谷の大河ドラマ館が閉館する1月10日の前日、1月9日までのツアーとなります。

激安バスツアーが続々。5900円の世界遺産&大河ドラマ館ツアーに行ってみた
(画像=『女子SPA!』より引用)

今回のバスは座席に電源がついており便利でした 

 新宿駅西口のはとバス乗り場から朝8時30分出発。私の参加した日は参加者22名。ひとり参加は肩身が狭いかなと思ったら10名もいました。ご夫婦参加は4組、女性同士の参加が2組という具合。

 最近の激安バスツアーは添乗員さんはいても、ガイドさんではないので、ガイドはあまりしてくれないもの。でもはとバスならガイドさんがたいていつきます。バスは激安ツアーのバスよりもたいてい豪華仕様で、感染対策の空調設備が完備され、今回のバスも座席にUBS電源がついていたので、スマホのバッテリーを考えずに安心。高品質なはとバスツアーを満喫してきました。

ガイドさんの話になるほど

   今回は朝8時30分出発でしたが、最後のお客さんがバスに乗ったのが10分ほど前だったので、バスは8時20分に出発。ガイドさんから、コロナの時代のエチケットとバス車内でのルールについて、感じよく説明がありました。

 例えば、チョコやキャンデーのようなものを除いては飲食はご遠慮ください。でも、水分は十分とってほしいのでソフトドリンクはどうぞ。マスクをしてください。大きな声での会話は遠慮してください。リクライニングを使うときには後ろの席の方に配慮してくださいという具合。

 練馬から関越道に乗り、9時50分すぎに上里SAで15分のトイレ休憩のあと、上信越道に入ります。この高速道路ができたのは長野オリンピックの頃だったことも語ってくれました。家で淹れてきたドリップコーヒーを入れた水筒を出して少し飲み、のんびりバカンス気分に。

 ガイドさんが話す、山の名前も、高速の話も、車中から見えてくる川や山のこと、通り過ぎる町とその名産品など簡潔にわかりやすく話してくれます。さすがガイドをプロとして仕事にしているだけに、ものすごくうまく、話がどんどん頭に入ってきます。

 例えば、群馬県を囲む有名な山の話をしたあとに、群馬の空っ風もあって、土地が稲作よりも蕎麦などにむいていたこと、だから、群馬では麺文化が発達し、例えば、高崎を通るときにはここがスープパスタの発祥地と言われると教えてくれました。なるほど、となるのです。また、渋沢栄一の生涯についても簡単に復習してくれました。