<女性が一生、お金に困らないためのレッスン vol.16/経済評論家・佐藤治彦>
旅行への補助といえば、賛否のあったGOTOが思い出されますが、それ以外にも地方自治体などが補助を出しているお得なツアーがあるようです。
貯金や老後のお金問題について著書多数の経済評論家・佐藤治彦さんが、世界遺産の富岡製糸場と「渋沢栄一 青天を衝け 深谷大河ドラマ館」をめぐる日帰りバスツアーをレポートします。
明治5年に完成した、日本で最初の官営模範製糸場「富岡製糸場」
今回佐藤さんが参加したツアーは、主催の「はとバス」公式ページによると、大河ドラマ「青天を衝け」深谷市推進協議会の協力でお得な価格になっているとのことで、費用は5900円です。さて、いったいどんな旅だったのでしょうか?最後にオススメツアーの一覧もありますのでご参考に! (以下、佐藤さんの寄稿)
これは安い5900円で行ける世界遺産バスツアー
「右奥になだらかな峰で見えるのが群馬県の浅間山。目の前にあるゴツゴツした形の山は榛名山。あの中腹に有名な伊香保温泉があるんですね」
朝出発してから、休みたい人もいるだろうと、ほとんど何も語らなかったバスガイドさんが、そうやって車窓から見える景色を説明し始めたのは藤岡ジャンクションから上信越道に入ってからでした。
車窓から見えた妙義山
日本にある世界遺産をできるだけ回ってみたい。 そんなコレクターのような希望を持つ筆者にとって、群馬県の富岡製糸場はまだ出かけたことのない世界遺産でした。 ところが、はとバスで『世界遺産・富岡製糸場と峠の釜めし&渋沢栄一、青天を衝け 深谷大河ドラマ館』という日帰りバスツアーが5900円で出ていたので、飛びついたわけです。
これは安い。もしもJRを使っていけば、交通費だけで5300円、富岡製糸場の入場料が1000円、峠の釜めしだけ買っても1100円。合計7400円です。
電車を使えば早く着いて見学時間など十分取れるかといえば、乗り換えがいくつも必要なところはちょっと違う。また、目的地が駅から離れている場合もあり、荷物を持っての移動も重いし面倒です。そんなことも考慮して決めました。5900円なら、はとバスで行く方が圧倒的に楽チンで安い。