出産費用負担増加のカラクリとは?
正常分娩は自由診療で、料金は医療機関の裁量に任されています。それもあり、エステや豪華な食事など、より快適・安心な出産サービスにかかる料金や入院予約金といった、本来の分娩費用以外の料金を徴収する施設が増えています。
もともと出産育児一時金は分娩費用をもとに金額設定されているため、差額分はますます増える傾向にあります。
出産費用はますます増加する?
より快適・安心な出産サービスの提供は、少子化、高齢出産といった社会事情を味方に付けた結果かもしれません。
授かった子を安全に産みたい思いと、経済的余裕を見込んだ料金設定と考えられます。そうであれば、一時金が増額されればさらに値上げされる懸念もあります。妊娠・出産に関する医療制度自体の改善を期待したいものです。
文・續恵美子(日本FP協会認定CFP(R))
生命保険会社にて15年勤務した後、ファイナンシャルプランナーとしての独立を目指して退職。その後、縁があり南フランスに移住。夢と仕事とお金の良好な関係を保つことの厳しさを自ら体験。生きるうえで大切な夢とお金のことを伝えることをミッションとして、マネー記事の執筆や家計相談などで活動中。
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